今日かなり久しぶりに患者さんに英語で対応しました。
日本語が全くわからない中国人のおじーちゃんで、
見事に日本語が伝わらないので、
だめもとで、
"Do you speak English?" と聞いてみたのですが、
"English? yes, little." と言うではありませんか!
話すのは苦手みたいだけど、聞き取りは少しできるみたいだったので、
まるっきりわからない日本語よりはいいだろうということで
英語で説明しました。
そしたら、患者さんも言葉がわかって緊張が解けたのか
少し笑顔になってくれたので良かった。
最近はあまりやってませんでしたが、
ちょっと前まで医療英語ばかりやっていたので
なんとか英語で全て説明できました。
説明からお会計までこなしまして、
患者さんがみんな帰ったあと、
「ケールさんって英語ペラペラなんですね!!」
と同僚の皆さんに言われまして。
(英語に関しては薬局長くらいしか知りません。アメリカにいたことも、入れ替わりの多い職場のためほとんどの人が知りません。
帰国直後に就職したため、その頃からいる方は話の流れでアメリカにいたことは知っています。でも普段は全くそのことには触れません。
どちらかというと、そういう話題は避けています。)
「いや、そんな、全然たいしたこと言ってなかったですよ・・・」
相手の英語力も微妙だったので
本当に簡単な英語しか使いませんでした。
「いやいや、発音がネイティブみたいで、幻が聞こえたかと思ったら、ケールさんが話してるからびっくりしちゃって!」
そんな感じで皆さんに褒められまして、
みなさん、すごいすごい!と褒めてくれたので、
久しぶりになんだか努力が認めてもらえた感じがしてうれしかったです。
こんなに他人様に褒められたのは
アメリカでGEDの試験に受かったとき以来かもです。
あの時も「数学満点が初めて出た!」って
先生や、現地の友達、全く知らないアメリカ人にも褒められて
言葉の壁を日々感じていた私はうれしかったです。
3年近くここで働いてますが、
まともに英語圏の方が来ないので、
今の勉強はいつか役に立つときが来るのか?
と思っていましたが、忘れた頃にやってきました。
以前は日本語がわからない方に
「英語は話せますか?」
と日本語で聞いていましたが、
日本語話せない方に
English= 英語
なんてわかるわけないんですよね。
だから英語で聞かなければいけなかったんですよね。
で、今回
おじいちゃんだから英語わかんないだろうな〜と思ってダメ元で
英語で聞いてみたところ、以外にもわかるとのことだったのでびっくりしました。
いや、おじーちゃんを馬鹿にしていたわけではないのですが、
日本に住んでるのにあまりに日本語が通じないので、勉強しそうには見えず・・・
これからは日本語通じなかったら
とりあえず英語で英語話せるか聞いてみようと思います。
そして、やっぱりいずれは転職してもうちょっと役に立つ場所で働きたいですね。
ま、それまでにもうちょっとまともにしたいです。
ところで、今回の件で
私は
英語がペラペラだ
と思われるようになってしまいました。
一生懸命違うと訴えたのですが、
謙遜としか思われず、
疑いは晴れていません。
下手に発音を鍛えてしまったために、
ちょっとした英語でもペラペラだと思われてしまうようです。
ちなみに、前回職場で英語をちょっと使ったときは
すっごい混んでて騒がしかったのと、
ちょっとした単語しか使わなかったのでばれませんでした。
別に隠したいわけじゃないのですが、
こうなること、つまり、”ペラペラだと思われること” が嫌だったので
英語については触れませんでした。
だいたい、海外に住んでいたというだけでどこに行ってもペラペラ扱いされるのが嫌でした。
私の”ペラペラ”の概念は
『いいたいことが概ね正しく話せる』
なのでこれにはほど遠いのです。
今のところ、なんとか伝わるけど
文法的にはミスはあるし、最適な単語を使っていないし
複雑なことは説明できません。
そういう、完璧主義なところが私の成長の妨げとなっているのはわかっているのですが・・・
「留学していたの?」
「旦那の仕事の都合でちょっと行ってただけだよ。」
「何年くらい外国にいたの?」
「3年くらいだよ。」
「子供は話せるの?」
「上の子は多分まだ話せるかな?」
この辺は簡単に返事して流していたのですが、
「やっぱり住んでると話せるようになるんだね〜いいな〜!」
とここで反応してしまい
「大人は住んでるだけじゃ全然話せるようにならないよ。
私向こうにいる間ほぼ毎日5〜6時間勉強してたから、それでもこの程度だよ。
だから日本でも勉強すればあれぐらい話せるよ。
多分○○さんの方が断然若いから私なんかよりすぐ上達すると思うよ!」
なぜかここだけ力説してしまった。
やっぱり住んでいれば話せるようになるって神話みんな信じてるんだね。
(私も信じてたけどね)
違うって、
日本で十分だって!
いい教材もオンラインレッスンも、その辺に外人もいるし
こんなに環境のいい国なんてないよ?
こんなに本屋で幅きかせてる学問他にないよ?
(だめなのは義務教育だけだよ。これから変わるらしいけどさ)
あとは本人のやる気と話す勇気次第だよ!
とそこまでは言わなかったけど、
本当にやる気ならいろいろ力説したいところでした。
「え?6時間は無理だな〜・・・」
だよね。
仕事もしてるしね。
私だって、必要だったから頑張ったけど、
普段必要ないもんね。
どうも、海外に住めばペラペラになれると思っている日本人が本当に多いようで、
(と、人のことはいえないんだけど・・・)
ここは強く言いたいのですが、
住んでるだけでは全く上達しません!
海外で上達した人って
6時間どころか1日中英語漬けになるから上達するのであって、
駐在妻のように、生活のサポートがあって、
話さなくても生きていけるような環境だと全く上達なんかしません!
スピーキングどころか、リスニングの上達だってたかがしれています。
そして、その英語漬けは実は結構精神的に辛いことが多いです。
・わからないのに返事をしなくてはならない。
・聞きたいことがあるのになんと言っていいかわからない。
・会話に入っていけずに疎外感を感じながら時間を過ごす。
・うまくいえなくて誤解されたり、傷つけたりしてしまう。
・周りが何に笑っているのかわからない。
・優しく何度言われても理解できない。
・とにかく自分の無力さを感じる。
そんなしんどい時間を過ごしての英語漬けなので
上達したと言うことは
そういうしんどさから逃げずにしがみついて努力したってことなんですよ。
(これは一般的な大人の話であって、子供なんかは例外なんですが。)
留学生だって上達して帰ってくる人と
ほとんど上達していないのに海外旅行だけ慣れて帰ってくる人と
結構差が激しいんじゃないかな?
だから、駐在妻として帰ってきた人が
かなり英語が上達していたら
それは相当勉強したってことですよ!
現地の人とも積極的に交流して、
相当苦労して頑張ったってことですよ!
しんどさから逃げずに頑張った証ですよ!
住んでいたからじゃないんですよ〜!
大人は努力なしでは、たかが数年での上達は不可能です!
(天才は除いてね。)
上達していたら、うらやましい〜ではなくて、
そこに至るまでの努力の方を褒めてください!
と、努力してきた私としては
常々思っているのであります。
まあ、これ以上話を盛り上げたくなかったので
余計なことは言わずに
帰宅時間をいいことにパパッと帰って参りましたが(^_^;
期待を裏切らないように頑張りたいですが、
やっぱり医療英語は難しいんですよね・・・
単語が。
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わかります!
その英語力がケールさんの努力の賜物ってすごくわかりますよー。私はそこまで、根性もないし、勉強もまともに続けられませんでしたが。
海外にいてもしゃべれない敗北感?!住んでいるだけでは何も変わらない現実。ちょっとできるようになった気がしては、やっぱりわからないと落ち込む日々。勉強は、結局は自分との戦い。
そして、ペラペラ(私の定義は、思ったことを全て的確に伝えられるなんですが)ではなくても、人とはコミュニケーションは取れるし、仲良くはなれる。所詮は単なる手段ではないんだけれども。。。。もっとしゃべれたら、もっと分かり合えるのにというもどかしさ。
とにもかくにも、一般的な日本人からしたら、ケールさんはぺらぺら扱いされるレベルには間違いないです。
私も、英語かはわからないけど(相変わらず英語停滞気味)何かに頑張ろうと、ケールさんのブログを読んでいつも励まされています。